三井ホームコンポーネント

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完成現場見学会レポート~学校法人 富津学園 明澄幼稚園~ 2014.08.22(金)

お忙しい中、ご参加ありがとうございました。
この度、弊社では明澄幼稚園様のご協力により、
国産材<千葉県産材の杉>を使用した幼稚園施設の完成現場見学会を開催し、
7組15名の皆様にご参加いただきました。
本幼稚園は、林野庁の補助金事業として計画実施され、
屋根トラス(2×4材)、縦枠材(2×4材)、床材、内装材、建具、家具、造作材に国産材が使用されています。
林野庁の補助金事業としての計画への関心度の高さからか、当日の暑さにも負けず熱心にご覧いただきました。
県産材までのデリバリー、利用手順、自然エネルギーを利用する採光計画、空調計画等、
ご質問は多岐にわたりましたが、盛況の中終えることが出来ました。

見学施設概要

  • 枠組壁工法による光と開放感に満ちた大空間の実現
  • ペリメーターゾーンの設置で子どもたちの環境にやさしく
  • 三井ホーム施設系建築(with wood)初、林野庁の補助金事業に採択

地域材を用いて木造化・木質化された大規模木造建築物となる幼稚園(事業主:学校法人富津学園 明澄幼稚園)が千葉県富津市に完成しました。
この幼稚園は、平成25年度の林野庁の森林整備加速化・林業再生基金事業に採択され、使用した枠組材は、千葉県森林組合の協力による原木搬出や、 枠組壁工法の構造用製材のJAS工場による格付け、そして枠組材やトラスの強度確認試験を経て実現したものです。また、室内は更なる地域材の活用拡大と、 木材の効果・効用による児童の健康維持増進を考え教室の床にはヒノキの縁甲板、壁や天井には杉羽目板を貼っています。
三井ホームの施設系建築(with wood)は構造強度や空間創造の柔軟性、経済性など、技術や品質を進化させることで、木造による地球環境と子どもたちにやさしい大規模施設系建築の普及に努めてまいります。

現場写真
【建物概要】  
■建設地 千葉県富津市大保里1618
■建物用途 幼稚園
■建物 職員室棟、園舎本棟、渡り廊下
■構造 木造(枠組壁工法)
■階数 地下1階
■建築面積 827.15m²(約250坪)
■述床面積 738.29m²(約223坪)
■完成 2014年8月
■事業主 学校法人富津学園 明澄(みょうちょう)幼稚園
■設計監修 昭和女子大学 木村信之教授
■設計監理 アトリエソン有限会社 村越正明
■施工 三井ホーム株式会社

物件の特徴

枠組壁工法(2×4工法)による大空間の実現

光と開放感あふれる遊戯室や教室を実現するため、三井ホーム独自のコネックプレート(※1)で緊結されたトラス(※2)を使用し、大空間を構成しています。また、天井はスロープシーリング(勾配天井)とし、平屋建てでも最大約5メートルの天井高となり、吹き抜け上部に設置したペリメーターゾーン(※3)のハイサイドライトにより太陽光を有効に取り入れています。

  • ※1 三井ホームが独自開発した金物で、複数の木材を結合し、約580kgの引張力を加えても変形量は1mm未満。
  • ※2 三角形を基本単位とした集合体で構成する堅固な構造形式。当社独自の「コネック」を使用した「コネックトラス」は大スパンの室内空間を可能とする。
  • ※3 教室とそれ以外の空間との間の緩衝ゾーン
開放感あふれる約77畳の遊戯室

<開放感あふれる約77畳の遊戯室>

安全で健康的な木材建築の居住環境

子どもたちが長い時間を過ごす幼稚園。アットホームな環境づくりのために、室内の明るさや天井の高さ、建具や家具の色合いには特にこだわりました。 事業主からは、木造園舎の持つ温もりが、「子どもたちの情操教育に良い」との思いから木造での建築を決めたとうかがっています。 そこで、教室の床にはヒノキの縁甲板、壁や天井には杉羽目板をふんだんに使うとともに、杉材による造作家具を設置するなど、子どもたちの緊張を和らげる木質感あふれる室内としました。
自然素材である木造建築が「おうちのような安心感」をじつげんしています。

国産材を内装材として使用した教室

国産材を内装材として使用した教室

木の温もりが園児を迎え入れる玄関

木の温もりが園児を迎え入れる玄関

地球環境にやさしく造る工夫

地球温暖化は、異常気象の多発というカタチで私たちの生活に影響を与え始めました。 未来の地球環境を守り、子どもたちの将来を明るいものにするためには、持続可能なサスティナブル社会への一日も早い転換が求められます。 三井ホームは再生可能な木材を建築資材として使用することでサスティナブル社会の実現をめざしています。

ペリメーターゾーンと環境調整機能

子どもたちの学習と学校生活の基本となる教室は、最適な光環境と温熱環境でなければなりません。
本物件では、人工設備のみに依存することなく、自然エネルギーを最大限に活用するため、教室とそれ以外の空間との間に空気の緩衝ゾーンを設けて「ペリメーターゾーン」としています。教室の上部に設けたペリメーターゾーンや、床下空間に外気を取り入れ、循環させることで、自然の光と熱を有効に制御し活用することができます。

ペリメーターゾーンと教室内部、ペリメーターゾーン、床置ファン
自然採光と通風

<ペリメーターゾーンと環境調整機能の概念図(採光・通風)>

外気空調・換気イメージ(夏季)

<外気空調・換気の概念図(夏季)>

外気空調・換気イメージ(冬季)

<外気空調・換気の概念図(冬季)>

君津地域材「locomoku」(※4)(ロコモック材)の活用

今回、内装材には千葉バイオマス利用促進協同組合で燻煙熱処理乾燥(※5)した君津地域材を使用しています。 燻煙熱処理乾燥とバイオマス資源の利活用(※6)を特徴とするこの地域材を、千葉県森林組合では「Locomoku」(ロコモック)と呼び、県内への普及を目指しています。

  • ※4 地域材を意識し、故郷で生まれた燻煙材でこの地に家を構え、出生の地(地元の地)の素晴らしさを味わえるというイメージでLocal(地元の)とMoku(木)を組み合わせた。
  • ※5 木材の燃焼ガス(燻煙)で燻することで、木材の持つ成長応力(外力からの抵抗力)を緩和し、同時に乾燥を行う「直接加熱式」といわれる木材の乾燥方法の一つ。
  • ※6 素材から製品を製造していく過程で発生する、製材屑・カンナ屑・おが屑などを熱源炉で燃焼し、発生した熱と煙で木材を乾燥させる、化石燃料を使用しない地球にやさしい乾燥方法。

平成25年度林野庁補助金事業に採択

今回の幼稚園建築は、森林・林業の人材育成加速化事業と強い林業・木材産業の構築を評価され、平成25年度の千葉県の森林整備加速化事業・林業再生事業(※7)に採択されました。

  • ※7 同事業の目的は、東日本大震災の被災地での本格的な復興を早期に図るため、間伐や路網の整備、製材施設・バイオマス利用施設などの整備、間伐材などの流通円滑化などの事業の促進。

今後も現場見学会を随時開催予定です。ご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

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