大規模建築に、想像以上のメリットを。
木質断熱複合パネル
発泡成形ポリスチレン(EPS)を芯材に、広葉樹のチップを集成した構造用面材(OSB)でサンドイッチした構造用断熱パネルです。構造強度に優れ、最大で1,820×6,000mmまでサイズをご用意しているため、大規模建築にも多く使われています。木材使用率が在来の木造と比べて約1/2で済むことから、森林資源の保護にも役立っています。
公的機関や大規模建築でも多くの実績があります。
パネルのサイズ
ダブルシールドパネル | EPS | OSB | ||
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幅 | 1820mm | ー | ー | |
厚さ | 呼称4インチ | 113mm | 89mm | 11.1mm×2 |
呼称6インチ | 164mm | 140mm | 11.1mm×2 | |
長さ | 最大6,000mm | ー |
幅、長さとも任意寸法のパネルが制作可能です。
勾配も気にせず設計できる。大空間や吹き抜けにも最適だね。
ダブルシールドパネルは、堅牢な断熱構造材のため、屋根形を選ばず、設計の自由度が高まります。公共施設など、大規模建築にも使用しやすく、大空間を容易に創造できます。
構造・断熱・下地もこれ一枚。工期も短縮できるぞ。
屋根の施工で必要な「構造」「断熱」「下地」の工程を1枚で担い、工期の短縮(切妻屋根の場合1日で約500㎡程度施工)にも貢献します。「国土交通大臣37条認定」を取得し、木造軸組での火打ち梁、鉄骨造のブレースなどを省略することが可能です。
室内温度ムラもしにくい。省エネにつながり、環境にもやさしいね。
大空間になるほど、室内の温度ムラが気になるもの。ダブルシールドパネルは、断熱性に優れ、どこにいても快適に過ごせる「室温バリアフリー」を実現します。光熱費も抑えられるため、省エネにもつながります。
※7月10日、11日のデータは屋根・壁ともに標準的なツーバイフォー
8月10日、11日のデータは屋根を「DS(ダブルシールド)パネル」に改築したもの
工程も簡略でき施工がしやすい
素材そのものが断熱材であるため、他工法では手間のかかる気密性の確保もバラつきなく簡単に行えます。作業工程も通常の施工より少なくなるため、工期が短縮できます。
5m以上、中間支持不要
彩色スレート・金属板の場合、水平距離で最大5m※以上、中間支持が不要です。また、スクリューネイルなどを使用して屋根と壁を頑丈につなぐので、台風などにも安心です。 ※6インチパネルの場合
工法不問で扱いやすい
ダブルシールドパネルは、異なる勾配を組み合わせた屋根形でも施工できるため、斜線制限いっぱいまで活用も可能です。また、断熱空間が不要なため、天井が広くなり、豊かな空間創造ができます。鉄骨工法、木造軸組工法など、建築構造は問いません。
屋根ダブルシールドパネル・スパン表
勾配 〈コロニアル〉 |
||
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4インチ | 6インチ | |
0/10 | 4.772 | 5.460 |
4/10 | 4.457 | 5.069 |
※縦向き配置の場合(積雪量:30cm以下)
天井ではなく屋根で断熱
ダブルシールドパネルの芯材は、断熱性に優れたEPSを採用しています。屋根自体が優れた断熱効果を発揮し、室内に外気温の影響を与えにくくします。そのため、屋根の温度が75℃まで達する真夏でも、-10℃になる雪の日でも、室内は快適に過ごせます。
省令準耐火性を認定済
石膏ボードなどの耐火被覆によって十分な耐火性能を確保します。「(独)住宅金融支援機構」でも12.5mmの石膏ボードを施工することで、省令準耐火構造として認定されました。石膏ボードの仕様を変えることにより、耐火構造の大臣認定も取得しています。
屋根にパネルを用いた場合
屋根側 | 屋内側 | |
---|---|---|
準耐火構造 (30分) |
不燃材葺 | 石膏ボード12.5+ 石膏ボード12.5 |
耐火構造 (30分) |
不燃材葺 | 野緑12+強化石膏ボード15+ 強化石膏ボード15 |
耐火構造については
6インチパネル幅910mm以下を使用する
F☆☆☆☆表示を取得
「シックハウス症候群」の原因物質の一つといわれる「ホルムアルデヒド」。ダブルシールドパネルは、(社)日本建材産業協会の「ホルムアルデヒド発散等級表示登録書」で最も発散量の少ないF☆☆☆☆表示を獲得しています。
ホルムアルデヒド放散量表示区分(デシケーター法による)
平均値 | 最大値 | 規格 JIS | |
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JAS | PB・MDF | ||
合板・OSB・LVL | |||
0.3mg/L以下 | 0.4mg/L以下 | F☆☆☆☆☆ |
※密閉容器に決められた量の試料と水を張った容器を入れ、湿度を設定条件にし、決められた経過時間後に水に溶けているホルムアルデヒドの濃度を観測する方法
屋根パネルの最大水平スパンは、下のスパン表の通りとする。最大スパンを超える場合は、中間部に母屋を入れる。
ダブルシールとパネルを屋根で、縦向きに配置する場合、下のスパン表を利用する。(横向きに配置する場合は、本表の勾配0/10の欄にて読み替えとする。)
屋根ダブルシールドパネルスパン表(積雪量:30cm以下)
単位:m(水平距離)
【彩色スレート・金属板】
勾配 | 天井荷重 支持(石膏ボード1枚) | |
---|---|---|
4インチ | 6インチ | |
0/10 | 4.540 | 5.460 |
4/10 | 4.323 | 5.069 |
6/10 | 4.084 | 4.682 |
8/10 | 3.748 | 4.264 |
10/10 | 3.362 | 3.861 |
12.5/10 | 2.999 | 3.411 |
【瓦】
勾配 | 天井荷重 支持(石膏ボード1枚) | |
---|---|---|
4インチ | 6インチ | |
0/10 | 3.763 | 4.730 |
4/10 | 3.645 | 4.522 |
6/10 | 3.488 | 4.307 |
8/10 | 3.286 | 4.067 |
10/10 | 3.080 | 3.790 |
12.5/10 | 2.820 | 3.411 |
ダブルシールドパネル重量(積雪量:30cm以下)
厚み(インチ) | 4インチ | 6インチ |
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重量(N/㎡) | 170 | 190 |
構造計算をする場合の耐力
短期画内せん断耐力 | |
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ダブルシールドパネル屋根板 | 10.53kN/m |
※パネルジョイント部のCN65釘ピッチ150mm(両面)の釘せん断耐力より算出。
短期せん断耐力 | 短期引抜き耐力 | |
---|---|---|
スクリューネイル | 1652 N/本 | 1427 N/本 |
屋根ダブルシールドパネル 軒の出寸法
単位:mm
積雪量 (cm) |
パネル縦向き(強軸) | パネル横向き(弱軸) | ||
---|---|---|---|---|
4インチ | 6インチ | 4インチ | 6インチ | |
30 | 900 | 900 | 800 | 800 |
50 | 900 | 900 | 800 | 800 |
90 | 900 | 900 | 800 | 800 |
部位U値計算シート<部位>の熱貫流率
単位:m(水平距離)
ダブルシールドパネル 6インチ
簡略計算法1による部位熱貫流率
(ダブルシールドパネル6インチ)の実質熱貫流率 W/(m²K) | ||||
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仕様番号 | 部分名 | 一般部 | 熱橋部 | |
熱橋面積比 | 0.962 | 0.038 | ||
熱伝導率λ W/(m・K) |
厚さd m |
d/λ ㎡・K/W |
||
熱伝達抵抗Ri | ー | ー | 0.040 | 0.040 |
OSB | 0.150 | 0.011 | 0.074 | 0.074 |
EPS | 0.038 | 0.140 | 3.684 | |
木材 | 0.089 | 0.140 | 1.573 | |
OSB | 0.150 | 0.011 | 0.074 | 0.074 |
熱伝達抵抗Ro | 0.090 | 0.090 | ||
熱貫流抵抗 ΣR=Σ(di/λi) | 3.962 | 1.851 | ||
熱貫流率 Un=1/ΣR | 0.252 | 0.540 | ||
平均熱貫流率 Ui=Σ(ain・un) | 0.263 |
ダブルシールドパネル用EPSの断熱性能
試験項目 | 単位 | ダブルシールドパネル用EPSの断熱性能 |
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熱伝導率 | W/(m・K) | 0.038 |
ダブルシールドパネル用EPSボードの断熱性能は
住宅金融公庫断熱区分C区分に適合します。